1.部材は摩擦のないピンで結合されます。(滑節)
曲げ剛性が小さい部材を三角形に構成した骨組構造物においては、
節点に作用する外力に対して、軸方向力以外の断面力(曲げモーメント、せん断力)は小さいので、
ヒンジ結合として理想化されたトラスと考えても、
部材に生ずる応力や節点の変位は、実際の骨組構造物の近似解となります。
2.荷重はすべて節点に作用します。(節点荷重)
荷重を節点のみに作用させるためには、
荷重が縦桁、横桁をとおして、
間接荷重として節点のみに作用するようにします。
そのためには、トラスの節点の位置に横桁を設置しなければなりません。
※ 節点間に作用する荷重は間接荷重として節点に作用させます。
※ 部材には軸方向力のみが生じます。
(曲げモーメントやせん断力は生じない)
3.各部材は直線材であり、節点の中心を結ぶ直線は部材の軸と一致します。(会合)
1つの節点に接合されている全ての部材の部材軸は、
1点を通るとしています。
しかし、実際の構造物は、各弦材の断面寸法が異なります。
そのため節点付近の継手部は、
部材軸が一直線上にならず相互に偏心状態で結合されています。
また、腹材をガセットプレートにより弦材に接合するとき、
部材寸法や作業空間などのために、
2つの腹材の部材軸の交点が、弦材の軸線から偏心することがあります。
そのため、節点に回転が起こり、
各部材の端に曲げモーメントが生じ、部材に曲げ応力が生ずる一因となります。
4.全ての外力の作用線は、一平面内にあります。
5.変形は小さく、いわゆる微小変形理論の仮定が成立します。